ミミズコンポストにチャレンジした方の疑問!

 今回は新たにミミズコンポストにチャレンジしてくれた人の疑問を載せます。

 その方には説明をした上で1つ目のコンポストの材料の不織布袋とカバー用の不織布袋とザル、ミミズ、栄養のない土を渡しました。渡したのは12月だったと思います。最初のミミズたちがコンポストに馴染めるかはクリアしました。ただ始めたのが遅すぎて一番いい時期の秋は終わっていました。そして起こった問題は

 分解が進まない。時期的に寒くなるとミミズは活動しません。これは普通の事ですが初めての方には期待外れと感じるかもしれません。そもそも冬から始めるとこうなることを覚悟する事です。野菜のヘタから新芽が出てきたとの事。寒いとミミズの活動だけでなく入れた生ゴミ自身も傷みにくくなり歯のないミミズにはそもそも食べにくいものとなります。暖かければ傷んできて問題にはならないのですが寒い季節は新芽が出ない程度にはざくざく切ってからあげなければなりません。それは細かく切れば切るほど分解の助けになり分解がうまくいってなくても見た目が細かいので気になりません。結論からいくと寒い時にろくに切りもせずに毎日一つしかないコンポストに好物でもない生ゴミを機械のように投入し続けるとこうなります。対処法ですがまずコンポストの数を5人家族なら最低でも3つに増やす事です。そうすればミミズも休めます。増やさないならリスクを自覚する事です。もしくはいれる量を調整する事です。生ゴミも早く分解してほしいなら分解しやすい様に細かく刻むかフードプロセッサーで回す事です。これは効果覿面です。後トータルで考える事です。一回一回分解が終わっているかいないかではなくあたたかくなるまである程度進まずとも暖かくなれば一気に進みます。その時のためにある程度細かく切ることが大事なのです。もう一つは穴を掘って土の中に直接埋める。寒い時期は害虫もでないのでミミズ10匹ほどと埋めます。投入回数の削減にもなり分解も早いです。このようにコンポストの状態により対応が必要です。

 なぜ気になるかならないのかが重要なのか?初めての方は私がミミズコンポストを良く言い過ぎミミズコンポストは魔法か完璧な機械のような感覚に陥っています。そして失敗や問題はありえないのです(私は失敗を乗り越えてきたのでやはり感覚が違うのかもしれません。分解が進まない=終わりではなく、どうすれば進むかしか考えませんでした。)。だから分解が進んでなくても初めての方にとってはその気分が必要なのです。

 ただやはり感覚のズレを感じます。このブログを見られる方はある程度の柔軟性を持っているかと思います。その方も自然を愛し、倫理観も高く環境問題にも関心があるのですが恐らくご自身で何か具体的に取り入れたのは初めてだと思います。だから実際に努力していただくのは難しいのかもしれません。やはり何事も実際にやってみるのは大変なのです。特に人から勧められたものは自分で乗り越えて掴んだものではないのでなかなか価値がわからない、自分で作ったものは愛着もありますが人が作ったものだと飛び出した糸が完璧ではないと感じるただ糸を切るだけであっても…。

 正直完璧な機械や魔法ではありません。ただそんなものは存在せず自然現象であり、生き物であるから面白いのではないでしょうか。これは物語ではなくあくびもする自然なのです。