私のミミズコンポストとの出会い

 私は5年ほどダンボーコンポストをしていたのですが私にとってそれは過酷なものでした。当時ダンボーコンポストの話をテレビや市の広報で見かけ、これはすごい理にかなっていると始めたものの様々な課題にぶつかりました。本当に辛くて何度やめようかと思ったことかわかりませんが、これは私ができる社会への世界への地球への貢献なんだ私は負けないとつぶやきながら向き合っていました。いったい何が問題なのか考えました。①害虫対策ができない(ウジ、コバエが湧く)。②雨ざらしにできない(段ボールが破れる)。③やめる時の解体作業が大変(もしウジが湧いていたらそれを処分しないといけなくなる)。④熟成期間がいる(三か月置いてからで

ないと出来上がった土は使えません)。⑤すぐにいっぱいになる(腐葉土と混ぜるのでもともと多い)。

なんとかならないかと考え続けました。私はふと市の講習会で参加したときの不織布のエコバックを思い出しました。これなら水と空気を通すので雨ざらしでもいいし全体をきっちり覆えるので害虫対策ができる。これで害虫と場所の問題は改善されました。その後も虫はよく湧きましたが、対策をしているので頻度量ともに全く違いました。でも全く分解しなくなりヘドロのようにドロドロのねっとりになりすごく臭いのです。3メートル離れていても匂いました。そしてヘドロと名付けていました。ある時図書館か何か忘れましたがミミズコンポストの存在を知りました。私は初め現実的ではないと思いました。しかしすでにこの今の状態が現実的ではなかったのです。そして私はミミズを注文しました。実は私は虫が嫌いなのです、私を知る人は虫嫌いのあんたが!と驚いています。届いた日私は主人の後ろでびくびくきゃーきゃー悲鳴をあげていました。あまりにも怖くて主人にミミズをヘドロの中に投入してもらったのです。それは3日かかりませんでした、恐らく1日でそのヘドロはふかふかの無臭になったのです。私はキツネにつままれたような気分になりました。そして心の底から胸のつかえが取れたのです。その後ミミズは夏に一匹を残して全滅しました。ただこれはいけるもっと調べて解決はこれしかないと私のコンポスト生活に日が差しました。調べるとミミズだと熟成期間もいらない糞はすぐに腐葉土として使える、袋内にミミズと炭素と生ごみしか入れないのでそもそもあまり内容物は増えない。やめる時も解体する必要がなくうちの市の分類によるとそのままビニールに入れて普通ごみに出せる。ミミズの怖さも日を追うごとに慣れていき今はこわくなくなりました。

 そして数年が経ち私はコンポストのほぼ完成形を手に入れました。次はコンポストで困っている人の役に立ちたくなり環境イベントに参加しました。コンポストを始める前は心配になるものです。匂いは?虫は?本当に分解するの?では実際に使用されているコンポストを見て匂って触って直接話せる場が必要だと思いました。「いのち紡ぐ」「アースデイ浜寺」「ハッピーアースデイ大阪」です。そして私のコンポストはこの環境イベントで展示されました。特にハッピーアースデイではとても色々な人と交流でき私自身も支えになりました。そんな時「ホームページはないのか?フェイスブックは?ツイッターは?とわからない時はどこに聞いたらいいのか。」と聞かれるようになりました。

私はずっとありませんと答えていましたがやはりイベントの日に一から十まで一人一人に説明するのは確かに疲れました。熱く語るにしても基本的なことを知っていただいたうえでお話ししたほうがお互いのメリットにつながるしと今回ブログをはじめました。

今ではイベントへの参加は完成形を手に入れたとはいえたまに感じる虚しさから奮い立たせてくれるものへと変わってきました。

 

次回はコンポストのメリットについて書きたいと思います。おやすみなさい。